英訳文章

介護の基本知識

[1] 介護と看護

    A.看護も介護も人間の健康レベルの向上を目指すという共通の目的意識に支えられているものである。

    B.介護とは、病人の世話を超えて、日常生活の世話を含んでいる。健康状態が普通であっても、社会活動していても介護の必要な老人がいる。

    C.日常の身の回りの世話

    項 目

    内 容

    1. 環境の整備

    居室の位置、広さ、室温、湿度、換気、冷暖房、整理整頓、清掃

    2. 身体の清潔

    洗面、入浴、清拭、洗髪、口腔内、義歯の手入れ

    3. 食事

    適切な老人食(治療食など)食事の与え方

    4. 睡眠、休息

    安眠、安静

    5. 体位、運動

    体位の変換、移動の解除、(障害を防ぐ為の)リハビリテーション

    6. 排泄

    便尿器、オムツの使い方とその注意、浣腸等

    7. 寝具、寝衣

    寝床の作り方、シーツ、衣類(寝衣、下着等)の選択及び替え方

    8. 褥創の予防と手当て

    衛生材料および機器等の消毒、予防用具

    9. 苦痛の緩和

    温法、冷法、安楽な姿勢

    10. 与薬

    薬を飲ませるときの注意

    11. 病状の観察と医師への連絡

    注意すべき症状、体温、脈拍、呼吸等

    12. 事故防止

    転倒、火傷、誤飲等の防止

    13. 心理面の支援

    心理的苦痛、不安の緩和、闘病意識の昂揚

    14. 人間関係の調整

    家族等との調整

    15. 家事

    炊事、買い物、洗濯、掃除等

     

    D.基本的看護の構成因子

    1. 正常に呼吸する
    2. 適切な飲食
    3. あらゆる排泄経路から排泄する
    4. 体を動かし、適切な姿勢をとる(歩行、立位、臥位または体位の変換)
    5. 睡眠し休息する
    6. 適当な衣類を選び、脱着する
    7. 衣類を替えたり環境を整えたりして、体温が生理的状態にあるようにする
    8. 身体を清潔に保ち、身だしなみをよくし、かつ皮膚を保護する
    9. 周りの有害物を取り除き、また他人に害を及ぼさないようにする
    10.自分の感情ニード・恐怖などを表現して他人に伝える
    11.自分の進行にしたがった礼拝をする
    12.何かをやり遂げたいという充実感をもたらすような仕事をする
    13.遊び、あるいはいろいろなレクレーション活動に参加する
    14.学び、新たな発見をし、好奇心を満足させる。こうしたことをつうじて正常な発
    達と健康生活へと導かれる

[2] 介護を取り巻く領域

[ 介護と密接な関係を持っている領域 ]
  1. 社会福祉
  2. 家政・生活・経営
  3. 保育・教育

[3] 目的・原則・具体的実践活動

[ 目 的 ]

障害を持つ人々がさまざまな人々と交流を図りながらできるだけ自立した生活 を快適に営めるように日常生活上の援助をすること

[ 原 則 ]

  1. 個別に持っている生活習慣や文化、価値観を尊重すること。
  2. 生活の自立性が拡大するように援助すること
  3. 自己決定権の尊重
  4. 障害を持ちながらも生きることに喜びと意義を見出せるように援助すること
  5. 社会との接触を持ちながら生活できるように援助すること

[ 具体的実践活動の視点 ]

  1. 自立の為の基礎的条件は整っているか
  2. 日々の基本的な生活を自力で行なえるか
  3. 活気ある心身活動(活動する身体)を保持し得ているか
  4. 充実感や満足感をもって生活できているか
  5. 自立を脅かすような生活上の問題はないか
  6. 命の安全を守る為の基礎的事項においてどうか

[] 介護職に求められる態度

  1. 機密保持の原則
  2. プライバシーの尊重
  3. 信頼関係<
  4. 受け手本意、受け手の利益を守る
  5. 綿密な観察
  6. 他職種との連携

[5] 介護支援担当者(ケアマネジャー)に期待されるもの

(1)介護支援サービス(ケアマネジメント・サービス)は、今後の高齢者介護で中心的な役割を果たすことが期待されるが、それをになう人材には、次のような機能が求められる。
  1. 支援機能(アドボカシー) 利用者である高齢者や家族の相談に応じ、それを支援する機能が求められる。高齢者や家族の不安を取り除き、一緒になって問題に取り組み、そして、外部に対しては「代弁者」として活動する必要がある。
  2. 調整機能(コーディネーション) 個々の高齢者の状態を的確に把握した上で、関係者を調整し、必要なサービスを組み合わせ、適切に提供する体制を作り上げる機能が求められる。
  3. 監視機能(モニタリング) 高齢者に対して状態におおじた良質なサービスが提供されているかどうかを継続的に監視する機能が求められる。サービス計画(ケアプラン)の策定と実施に関与し、介護サービスの質の確保に努めなければならない。


(2)こうした機能を果たすためには、介護支援担当者(ケアマネージャー)は「全人的な評価」と「連携掲載の能力」が必要とされる。

  1. 高齢者について、心身の状態や日常生活、家族の状態を踏まえた、「全人的な評価」を行なうことが求められる。
  2. また、サービスの調整にとどまらず、孤立しがちな老齢者と家族を地域全体で支えるための連携帯制を形成していく能力、すなわち、「連携形成の能力」が必要となる。このためには、介護などに関する専門知識のみならず、関係者をまとめていく人格と実績が重要となる。
 

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ヤヨイメデコのホームページへ 最終更新日: 2002/7/25